足袋を履く
概要
日本古来からの履物、足袋。今では足袋型靴下もすっかり定着して、愛用されている方も多いかもしれません。今回ご紹介するのは靴下ではなくて、本来の足袋です。
一時期、剣道の稽古をする時は両足に足袋を履いていました。剣道用の革を張ったものではなく、普通のこはぜの足袋です
効用
普通、剣道で足袋を履く場合、足裏に革を張った滑りにくい足袋です。敢えて滑りやすい普通の足袋を履く理由は・・・
- 足首の稼働範囲を制限し、爪先で蹴る動作を抑制できる
- 打ち込もうとするならば、足を背屈させて、踵に荷重する必要が生じる(底屈させると滑って前進できない)
- 結果、足を上げずに打ち込むことができ、エネルギの節約、衝撃の現象による障害防止(腰、膝、踵)が可能
なみあしで剣道をすることにも違和感がなくなってから、足袋を履くようになったのですが、それでも最初の稽古の時は随分滑りました。
なみあしで剣道ができていると思っていたら、まだまだ蹴る動きが残っていたようです。蹴る動きがなくなったのか、今では全く滑らなくなって、逆にもっと滑ってくれないかなと思うくらいです。
単に足が滑るようにするだけなら、靴下を履くのも手です。実際それで稽古しているところも少なからずあります。
ただ足袋より靴下の方が目立つので、どうせ履くなら足袋の方が良いかと。靴下には足首を固定する働きがありませんし。
やりすぎ
足袋を履いて稽古するのにも慣れて、もっと蹴らない・音を立てない踏み込みを目指したい方には秘密兵器が・・・
それは、フッ素系乾式潤滑剤(速乾性、ドライ潤滑剤、ドライルブなど)です。これを足裏の生地にシュッと一吹きすれば、まるで氷上!
ベビーパウダーとかでも同じ効果がありますが、床に粉が残ると他の利用者の迷惑になるのでご注意を。
能々稽古あるべし
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