小手抜き面に対して返し胴
概要
名前が長過ぎて何のこっちゃ?となっているでしょう。どの本にも紹介されていませんしね。
こちらが小手を打ったところを相手が抜いて面を打つ。普通ならここで面を打たれて一本。しかしなみあしならば、そこから奥があるのです。
打ち下ろされる面に合わせて返し胴を打つのです。
技の順序
小手-胴、返し胴を修得しているならば難しいことではありません。
- こちらから右足前で小手を打ちます。
- 相手がこちらの小手を抜いて、面を打ってくる。
- 右足に荷重したまま、頭上で面を受け、
- 手を返しながら、左足前で右胴を打ちます。
技のコツ
上記の通り、小手-胴と返し胴の合わせ技です。
返し胴は剣道形のように左足前で打ちます。
右足荷重剣道だと抜かれたら、抜かれっぱなしになり、胴に行くことができません。なみあしならではの技です。
小手打ちで相手の面打ちを誘うと考えれば、後は只の返し胴ですので、一度意識できれば案外簡単な技です。
練習法と注意点
動作よりも意識と視力の方が問題かもしれません。
裏技を研究しよう
このような、ある技を破る技を裏技と言います。普通の応じ技も仕掛け技に対する一次の裏技とも言えます。
応じ技を勉強する剣士も多いですが、何事も裏があるのです。昔からの教えである『三つの許さぬところ』の一つに、「相手の打つところ」があります。応じ技が成功した!と思ったところにこそ隙が生じるのです。
もし裏技を極められたら、どこに隙があったのか研究するとともに、裏技を破る二次の裏技を考えましょう。そうすることで技が発達するのです。
皆様も裏技をよくご研究ください。
実践動画
Coming soon...
派生技
- 小手抜き面に対して摺上げ面
能々稽古あるべし
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