面摺上げ小手
概要
小手摺上げ面、ではありません。面を摺上げて小手を打ちます。
これも現在では見ることのなくなったわざの一つです。
直線的で、小さく鋭い動きを重視する現代剣道では遣いにくいわざです。しかし、そういった中にこのようなわざを混ぜていくことで、お互いが活かされ、剣道の幅が広がるというものです。
ぜひ習得してください。
技の順序
- 中段で構え居る
- 相手が面に出てくるも、合気になれず出端がとれない!
- 左足からほんの少しだけ左斜め前に足を開きつつ、刃部を右に傾けて相手の面を摺上げる
- 右足を左足の右後方へ引寄せつつ、すかさず足を踏替えて…
- 左足を退きながら、相手の右小手を打つ!
技のコツ
左右の足を自由に踏替えることができないと難しいです。おそらくこの足捌きの難しさも、わざが廃れてしまった原因の一つでしょう。
剣道形をよく稽古なさっている方は難しくはないと思います。
- 上の足捌きは一例です。単純に左足を斜め後に退きながら摺上げても構いません。
ただし、後ろに退きっぱなしになり、相手に勢いを与えかねないのでご注意! - 摺上げたとき、腕で面が隠れていれば胴に、肩より下がっていれば面にも変化できます。
相手の癖を見抜いて適切に部位を選びましょう。 - 小手を打つときは直線的に打つより、手元に引込みながら撫切るように打った方が良いかもしれません。
練習法と注意点
まずは一人で足捌きを練習しましょう。使えそうな感触があれば、約束稽古で試してみましょう。
実践動画
Coming soon...
派生技
- 面摺上面(裏から)
- 面摺上胴
- 小手摺上面
能々稽古あるべし
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